・ポイント名 川平石崎マンタポイント
(マンタスクランブ、マンタシティー、三丁目、ドーム21、七高の根、ツインステーション、北ウイング)
・場所 東シナ海、沖縄県石垣島川平石崎の西から北側リーフ沿い、沖合、
・水深 5m〜10m(ホバーリングを行う水深!)
・流れ 水路ではない為に基本的には流れは緩やかで、満潮、引潮、風向き、
季節で流れが変わり、希に強い流が入る事もあります。
・透明度 視界は常時15m以上です、風が一定の方向で安定していれば30m以上になり
逆に風の変わり目などは濁りやすくなります。
・風向き 春(3月〜5月)天候の変わり目で風は変わりやすい!北より風から〜南よりの風が
多くなります!
夏(6月〜9月)南〜南西の風(台風以外は安定!)
秋(10月〜11月)天候の変わり目で風は変わりやすい!南よりの風から〜
北よりの風へ!
冬(12月〜2月)北よりの風が多いです!
・風向きの影響
東風 多少の風でもうねりは発生しません、風波で船は揺れますが水中は静かです。
西風 波やうねりの影響を受けます。
南、南西、南東の風 多少の風でも島影になるので水面、水中共に静かです。
北、北東、北西の風 波やうねりの影響を受けます!
(南、東の付く風向は良好ですが、北、西の付く風向は不向きとなり、風が弱ければ
どの風向でも潜れ、台風の様な暴風になればどの風向でも潜れません。)
・水温 春(4月〜5月)24°〜27°夏(6月〜9月)28°〜30°秋(10月〜11月)27°〜26°
冬(12月〜3月)24°〜23°(ここ2年〜3年の状況です)
・マンタの季節
近年ベストシーズンの変動があり昨年(2022年)6月〜8月は過去最低の遭遇率となり、
2023年春は過去最高の遭遇率へ
9月〜12月中旬がベストシーズン!潜りに行ければ95%上の確率で観られます!
12月〜3月までは北よりの季節風による影響が多いのですが最近の傾向は日照時間の増加、
好天傾向となっており2024年今シーズンは2月でも気温27℃水温も24℃となってます。
マンタも良好です。
4月〜7月は変動が大きくその年により異なります、特に5月〜6月が
過去の記録からもばらつきがあります。
・川平石崎に何故マンタが来るのか?
実際の所は詳細は不明ですがマンタにしか説明は出来ないと思いますが行動から推測ですが!
・身体に寄生する生き物を掃除する為
・繁殖の為の出会い、マンタがマンタに会いに来る、集合場所となっている。
・ポイントの歴史
川平石崎では昔からマンタは観られていましたが、ホバーリングの根の確立や
マンタのルールは出来ていませんでした。
1987年DS海の桑田氏、海講座園田氏、ナポレオン大小島氏、島人玉城氏、
さうすぽいんと高嶺氏、そして当時シーマンズクラブ在籍現在シーウォーター
小室の6人にて石垣島の川平をもっとアピールしようと川平6人衆をスタート
マンタの根の確認やルール作りダイビングフェスティバル等のイベントに参加、
ダイビング雑誌への情報提供を行いポイントとして立ち上げました。
当時はマンタのポイントは小浜島のヨナラ水道があまりにも有名なポイントで
川平石崎の知名度は上がりませんでした。
その後、雑誌やテレビなど媒体の力もあり2000年位から飛躍的に脚光を
浴びるようになり現在に至ります。
・ホバーリングの根の移り変わり!
マンタポイント立ち上げ当時のマンタのメインの根は現在のスクランブルの
150m程東側で3カ所良くホバーリングする根があり、同時に現在のスクランブル
付近でのホバーリングも確認していましたが、頻度は3つの根の方が多くのマンタを
観察する事が出来ました。
数年が経ち10年に一度来る強い台風の影響で根の上が削られ破損、
それ以来ほとんどホバーリングする事が無くなり、現在のスクランブルにて頻繁に
観るようになりマンタスクランブルと言う名前まで付きました。
スクランブルでの根も始めのメインの根から他の根への移行もありました、
強い台風、サンゴの白化現象、マンタの世代の交代など起因は数々ありました。
2007年頃から毎年7月の確率が低迷、全体的にホバーリングの時間が短く
感じてましたが、2010年秋に現在のシティー(300m程離れた!)での
ホバーリングの根が見つかりました、ホバーリングを行う根の水深が6mとなり衝撃的な
感覚と今までの固定観念が変わりました。
・近年の動向 2017年9月シティーから西約80mの三丁目へ
2019年からさらに西への移行がみられ、七高の根確立(7月の遭遇率が下がり始める!)
2021年ツインステーション、ドーム21(マンタロード)北ウイング等のポイント確立。
2022年11月シティーへの移行を確認、現在に至る!
この事からもホバーリングする根自体は不変ではなく変わる事が判ります、人為的な事が
起因にならない様に気を付けなければいけません、周辺でのアンカー掛け、水中での移動、
観察の仕方等、周辺の根や頻繁に移動する場所にも細心の注意が必要です。
・マンタポイントの今後
有名になり人気スポットになると言う事はダイバーもシュノーケリングも船も
増えると言う事です、それらが原因でマンタが観られなくならないように今以上に
意見交換、話し合いを行い、現地ガイドの意識、知識の向上を図りポイントの保全、
マンタの保護が必要です!
いつまでもマンタに会えるポイントとして良い状態が続くように皆さんの
ご協力をお願い致します。